完熟だから美味しい!マレーシアのドリアン収穫方法

マレーシアのパハン州ではドリアンの収穫シーズンも終わり、今の時期、ドリアン農家は草刈りやドリアンの木の剪定などに勤しんでいます。

そういえばドリアンはどうやって収穫されるかご存知ですか?

下の写真をご覧ください。

見えます?
こっちの写真の方がわかりやすいかもしれません↓

ドリアンをヒモで縛っているのがわかりますか?

実はこのドリアンをヒモで縛り、木に括り付けることこそがドリアンの収穫において大事な作業なのです。

収穫前にドリアンをヒモで縛る理由

Durian
Durian

理由も何もあるかよ!人間が俺たちをペットの犬みたいに飼い慣らしたいだけだろ?

Xún
Xún

え、なんでわかった?

Durian
Durian

ちょっとは否定しろよ!

完熟して自然に実が木から離れるのを待つため

果物は一般的に完熟したら木から離れ、落ちてしまいます。
ドリアンの果実と木を結びつけることにより、ドリアンが自然に完熟するのを待ち、木から離れたタイミングで完熟したものを収穫することができます。
だからドリアンの実を地面に落とすことなく完熟状態で収穫することが可能なんですね。
ドリアンの実が地面に落ちてしまうと、さまざまなデメリットがあります。

Durian
Durian

デメリットなんてねぇよー!地面に落としてくれ〜(T_T)

Xún
Xún

このデメリットというのは人間から見たデメリットなんだ。確かに実が割れたらにおいも増してくるし、力づくで開ける必要がないから食べやすくていろんな動物が食べに来てくれるからタネも残しやすいよね。ドリアンからしたらいい迷惑かもしれないんだけど、考え方によっては広く種を伝播できる可能性が広がるし、なによりこの作業はマレーシアのドリアン農家が生きていく上で不可欠なんだよ。

Durian
Durian

ふーん。じゃぁ聞いてみようじゃないか。

ドリアンが落下して果皮が割れないようにするため

ドリアンの木は3m以上と比較的高く、果実も高いところに成ります。
落ちたら割れること必至です。
割れてしまうと値段が低くなってしまうので、割れないように地面に落とさないことが重要となります。

ドリアンが落下して熱い地面に晒されないようにするため

ドリアンが落下し、熱い地面に晒されると当然腐るのも早くなります
ドリアンの実を高値で売るためにも、保存性が高い状態で収穫することが大切です。

イノシシに食べられないようにするため

ドリアンの実を狙っているのは人間だけではありません。
野生のイノシシも食べに来ます。
他の生き物に取られないようにするため、ヒモで木と括り付けるのです。

数量を把握することで盗まれたかどうかがわかる

近年のドリアン価格の高騰により、ドリアン泥棒も増えてきています。
ヒモで縛る際に数量を数え、収穫後の数と照らし合わせることでドリアンが盗まれているかどうかを確認できるのです。盗まれていたとわかれば、次の収穫に備えて対策を講じることができます。

完熟の状態で収穫するメリット

ドリアンに限らず、フルーツはなんでも完熟の状態が1番甘みがあって美味しいものです。
タイの方ではドリアンを人為的に木から落として収穫しているという話を聞いたことがあります。

こんな動画もありました↓

1人が棒で木からドリアンを落とし、もう1人が下で待ち構えてキャッチしています。どっかに昔こんな感じのゲームありましたよねw

こうして人為的に実を落としているためにタイのドリアンは完熟ではないそうです。

これは推測ですが、果実が完熟でない場合、追熟を行うのですが、空気中に含まれる窒素分を取り込もうとしてそれが何らかの化学反応を起こすためによりクサさが放出されるんじゃないかと。もしくは未熟の状態で木から離れちゃったからドリアンが必死になって食べてくれる人に見つけてもらえるように香りを増強しているのか。

もちろんタイのすべてのドリアン農家がこのように収穫しているとも言い切れませんし、マレーシアのすべてのドリアン農家が紐で縛る形式を採用しているとも言い切れません。
品種の違いもあるでしょうが、この収穫方法の違いもタイのドリアンとマレーシアのドリアンの品質の差を生み出している1つの要因になっている可能性はあると思います。

まとめ

農場で働くインドネシアの友人たちは遠く離れたドリアンの果実を見つけるのも上手く、さくっと高いドリアンの木に登って手慣れた感じで紐で縛る作業を行なっていました。彼らの身体能力はとても真似できないものがあります。
完熟で収穫されたマレーシアのドリアンは匂いもそこまで強くありません。
ぜひ一度お試しを(๑˃̵ᴗ˂̵)