なぜドリアンは臭い?遺伝子研究でドリアンのご先祖様が判明

あなたは実際にドリアンの臭いを嗅いだことはありますか?

日本ではやたら「クサい」と言われ続けるドリアン。
個人的には納豆くさやほどクサくないと思うのですがw
しかし「クサい」と広く認知されているおかげで、
実際に近づいたり食べたりすると、
「思っていたよりクサくなかった」と言う人が多いのも事実。

これって参入障壁の法則と同じですよね。

例えば、大学生から見ると社会人て大変そうだし働いてる大人すげー!と思いますが、
実際に社会人になってみると、「あ、こんなもんか」って感じるアレです。

人間、知らないことは怖いものなのです(・ω・`)
ドリアンも、実際に食べる前はとてつもなく恐ろしいクサさだと思われがちなんですが、実際食べてみるとそうでもないんです。
もちろんモノにもよりますが。

そんなドリアンなんですが、
最近の遺伝子研究の結果からなんとドリアンのご先祖様が発覚しました(*・ω・)ノ
誰だと思いますか?
ヒントは世界中で食べられているあの上品なイメージの食べ物です。
  

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ドリアンのご先祖様の正体は…

わかりましたか?
ではでは、答えを発表しますね。


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シンガポールの研究チームが猫山王ドリアンのゲノム解析を行いました。
その結果、ドリアンは6500万年前、
チョコレートの原料であるあのカカオから進化したということが判明したのです。

高貴さ抜群のカカオのイメージからドリアンなんて全く連想できないですよね?(゚∀゚)

百聞は一見にしかず。実際に写真で比べてみましょう!

木と果実の様子↓左がカカオ、右がドリアンです。

葉の形が長細く少ししなった感じと、果実が太い枝にぶら下がるようにして成るところは似てるかもしれないですね。

果肉の様子↓左がカカオ、右がドリアンです。

どちらも果肉が中で分かれていますね。
しかしカカオは果実1つの中に大きいタネが1個入っているのに対し、ドリアンは果肉ごとに1つずつ複数のタネが入っています。
香りはもちろんドリアンの方が圧倒的な強さです。
カカオはチョコレートをイメージすると上品な香りかもしれませんがあれは種から出ている香りなので、果肉自体はチョコレートのような香りではありません。むしろサワーソップのように少し酸味があり、香りは控えめです。

うーん、やはりカカオとドリアンの先祖が一緒なんて信じられないw

ちなみに、人間の遺伝子は約2万3000個あり、これはウニとほぼ同じ数とされています。
一方、猫山王ドリアンはその2倍の約4万6000個もの遺伝子から構成されています。

ドリアン果実に大量の芳香化合物

ドリアンの葉や根っこ、果実といったそれぞれ部位にはMGL(methionine gamma lyases)というクラスの遺伝子が存在しています。
このMGLがVSC(volatile sulfur compoundsいわゆる揮発性硫黄化合物)という香りの化合物の生産をコントロールしていることが判明しました。

この芳香化合物が果実の中で爆発的に生産されているために、
人々がドリアンに対し硫黄臭さを感じているんですね。

ではなぜこんなに強い香りの物質を作って強烈なニオイを放つのかというと、
果実を食べてくれる動物を惹き付け、ドリアンの種を他の地域に広げていくためという見方が強いようです。

確かにハマる人はとことんハマりますからね、ドリアンw
ローカルにはドリアン大好きな人が多いです。

ドリアンの木や葉は臭くないですし、やはり果実にだけ香りを放つ化合物がたくさん生産されるようになっているんですね。
動物を惹き付けるために強い香りを放つ。

しかしこれはドリアンに限った話ではないですよね。
リンゴ、モモ、いちご、ぶどうなどなど。
フルーツは食べられて種を遠くへ運んでもらうために果肉を甘く、香りを強くしてアピールしています(゚∀゚)

ドリアンの生物多様性

自然界には30ものドリアン種があり、
その中でも食べられるのは9種類
それ以外は食べられません。
人間は経済的理由から、食べられる美味しいドリアンを増産しています。
その結果ドリアンは多様性を失いつつあり、絶滅危機に瀕しているものもあるのが現状です。

もちろん食べられなければ種の繁栄は厳しいので、美味しいドリアンばかりが増産され、食べられないドリアンが駆逐されるなんて弱肉強食の自然界ではあるあるな話です。

しかし多様性を無視し農薬や化学肥料を与え続けるプランテーションで感染症などの病気が流行ったらどうなるんでしょうか…(´・_・`)
  

誰でも安心して食べられる、丈夫で健康な栄養たっぷりドリアン。
早く栽培したいなー!!(๑>◡<๑)     参考 https://phys.org/news/2017-10-durian-fruit-cancer-scientists-genome.html https://en.m.wikipedia.org/wiki/List_of_Durio_species