良いたまごと普通のたまごの違いと簡単な見分け方
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良いたまごと普通のたまごの違いと簡単な見分け方

こんにちは!Chihiroです(/・ω・)/

突然ですが、あなたはたまごを購入する時、何を基準に選んでいますか?

私がかつて日本で1人暮らしをしていた頃は、値段重視で卵を買っていました。

しかし、マレーシアに来てからは卵に対する考え方や選び方が激変しました。
もちろんそれは私がマレーシアの養鶏場で働いていたからというのもありますが、それ以上にマレーシアでは日本よりもたくさんの種類の卵が売られていて、それこそ安くて10個でRM5(約132円)のものもあれば、10個RM40(約1067円)するものもあり、正直ピンキリです。

しかもマレーシアは日本のように卵を生で食べる習慣がないため、消毒されているわけではありません。
そのため、スーパーで陳列されているたまごでも糞の跡が残っていたり、羽がついていたりすることがあります。

糞や羽がついているだけならまだしも、殻が割れていたりすることもあるので事前チェックはマストです。
パッケージを売り場で開けてみて、悪そうなのがあれば他のパッケージのたまごと取り替えている方もよくいらっしゃいます。

しかし、美味しくて新鮮で質の良い卵を購入したい場合、糞や羽がついていない、殻が割れていないこと以外にも、もっと着目すべきことがあります。

先日、マレーシアの養鶏場へのHappy Egg Huntingツアーを催行したんですが、
その際にお客さんに良いたまごの見分け方についてご質問を頂きました。
ブログ内で紹介しきれていなかったので、ここで改めて
良質なたまごの見分け方をお伝えします(*・ω・)ノ

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Contents

購入前に見分ける方法

たまごの殻が綺麗

これは言わずもがな、もう既にやっている人も多いと思いますが、
たまごの殻が綺麗かどうかをチェックしましょう。
なるべく糞や羽が付いていないもの、割れていないものがマストです。

ちなみに、たまごは産まれる際に糞も一緒に出てくるということはほぼありません。
ましてやたまごは羽が付いた状態で産まれることはありません。
殻に糞や羽がついているということは、産み落とされたところに糞が溜まっているもしくは羽が溜まっているということであり、鶏が衛生環境の悪い場所で飼育されている証です。

日本であれば消毒で殻が透きとおっていることがありますが、
実は殻が透きとおっていないものの方がベターです。
殻が透きとおっているということは、一度水や液体で洗ったということ。
もちろんそれは消毒してあるという証拠でもあるので、安心とも捉えられますが、それでもなるべく早めに消費した方が良いです。

というのも、消毒することで卵殻の表面に存在する常在菌が死滅し、
卵の中身を保護するクチクラ層が壊れている可能性が高いです。
たまごの殻には気孔があるので、細菌がたまごの中に入りやすくなってしまいます。
消毒したタイミングで菌がいなくなったとしても、時間を追う毎に菌が入り込む可能性が増していきます。

たまごを振っても振動を感じない

産まれてから時間の経っているたまごは振ってみると中の黄身の振動が伝わってきます。
振動が伝わるというのはよっぽど古いたまごということなので、そこまで悪いたまごさすがに売られていないと信じたいですが( ̄◇ ̄;)
新鮮なたまごでは振っても中が振動しているのがわかりません。

本来黄身は白身に包まれているものです。
しかし時間が経つと白身が水っぽくなり黄身を支えきれなくなるため、黄身が殻とぶつかり振動するのです。
新鮮なたまごであれば白身がしっかり黄身を守る構造になっているため、振っても中の黄身が安定し殻にぶつかりません。
よって、振っても振動が伝わらないのです。

パッケージの表示を読む

これ、かなり大事です。
パッケージ表示をナメてはいけません。
ここにその価格の理由が書かれているからです。
安い卵にはエサや飼育環境について書かれていません。
なぜなら書けないからです。
書けない理由は前述した通りです。
逆に言うと、価格の高い卵には価格が高い理由が書かれているのです。
自家配合飼料、平飼い、抗生剤不使用、ホルモン剤不使用等、こういった表示はなぜその卵がその価格なのか、ということが暗に示されているのです。

しかし選ぶ消費者側からすると、書かれていないことには気づきにくいのです。
例えばパッケージに「抗生剤不使用」と書かれていると、抗生剤は使われていないから安心と思って買ってしまいますが、書かれていない「ホルモン剤」が使われていることには気づけません。

ちなみに、平飼いと言っても必ずしもケージの外で飼育されているとは限りません。
詳しくはこちらの記事で紹介しています。

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Pastured EggもFree range Eggも同じ「放し飼い卵」という意味ですが、定義が全く違います。美味しい卵を食べるためには、どちらの放し飼い方法がより良いのかを解説します。

卵の質を理解するためのパッケージ表示の見方については別記事で紹介します(*・ω・)ノ

養鶏農家を知る

実際に自分の目で確かめることほど確実なことはありません。
しかしこれは消費者にとってパッケージ表示を読む以上にハードルが高いと思います。
養鶏農家、いわゆる生産者にとってもこのハードルは高いです。

なぜなら、そもそも養鶏農家は卵の生産を生業としているため、農場見学者を受け入れる体制が整っていないことがほとんどです。
また、衛生環境の良くない飼育環境で卵を生産している生産者ならなおさら訪問者を受け入れたくないはずです。
逆に言うと、訪問者を受け入れられる生産者質の高い卵を生産している可能性が高いということです。

購入後に殻を割って見分ける方法

ここからは購入後に卵を割って良し悪しを見分ける方法を解説します。

たまごの殻が割れやすくない

たまごを掴んだ瞬間にたまごの殻が割れてしまった、という経験はありませんか?
たまごの殻が割れやすいということは、産んだ鶏がカルシウムを十分持っていないということです。
または、太陽の光を十分に浴びられない鶏舎で毎日を過ごしている可能性もあります。

鶏は人間と同じように、カルシウムの吸収率を上げるビタミンDを太陽光から体内で合成します。

年老いた鶏であれば話は別ですが、ずっと鶏舎内で毎日を過ごし、太陽光の浴びられない環境で育った鶏は、たとえエサにビタミンDが配合されていてもそれだけでは補いきれず、たまごの殻に使われるカルシウム分を十分吸収しきれず、殻が脆くなります。

そもそも太陽光に十分当たっている鶏であれば、卵の殻が固くなるだけではなく、鶏自身の免疫力が上がり、体内でサルモネラ菌が増殖し、それが卵に移るといったことも起こりません。
鶏の健康は卵の質をも左右するのです。

黄身も白身もふっくら立体的である

黄身がふっくらしている方が良いという話はよく耳にしますが、黄身だけでなく白身がふっくらしているということにも着目しましょう。それが新鮮であるという証拠です。

下の写真は先日のHappy Egg Huntingツアーでたまご比較した時のものです。
右が当日、農場近くの朝市で買ったカンポンエッグ(Kampong Egg)、
左が当日農場で取れたたまごです。

右の方が白身が水っぽくなっていますよね。
左は白身がふっくらしていて、大事そうに黄身を包み込んでいます(*・ω・)ノ

たまごに魚臭さがない

個人的な意見ですが、日本よりも比較的マレーシアでは魚臭い卵によく遭遇すると感じます。
生や半熟卵ではあるあるなのですが、卵焼きですら魚臭さを感じると一気に食欲が・・・(;´・ω・)
たまごが魚臭いということは必ずしも魚を餌として与えられている、ということではありません。

たまごに行き渡る栄養分が分解しきれていないために臭くなるのです。
臭いということは、鶏の腸内環境が良くないために、餌を分解しきれず栄養分を消化吸収しきれていないということです。

ちなみに腸内環境が良くないと当然糞も臭くなります。
飼育小屋が頻繁に掃除されなかったり、糞が分解される仕組みがなかったりすると当然飼育小屋も臭くなります。

また、たまごの殻には気孔という小さな穴が無数に空いているので、実は周囲の匂いがたまごに移りやすいのです。
以前、冷蔵庫から取り出した生卵で卵かけご飯を作った時、口の中でほんのりドリアンの香りが漂ったことを覚えていますw卵とドリアンは冷蔵庫の中でも離して保存しましょうw

話を戻すと、採卵されてから置かれた場所、売り場の場所の匂いがたまごに移りやすいのでそういった場所の匂いが臭いとたまごも臭くなります。

黄身をつまめる

栄養分が詰まったたまごは卵黄膜が強くなり、その卵黄膜によって菌が黄身の中まで侵入するのを防いでいます。
黄身をつまんでみて、黄身の周りの膜が壊れなかったらそれが良いたまごである証です。

Happy Egg Huntingでもつまめる黄身を皆さんに見てもらいました(๑˃̵ᴗ˂̵)

まとめ

弊社の農場ツアー「Happy Egg Hunting」では、
マレーシアにて養鶏を自然農法で実践し、良質なたまごを生産している養鶏場を訪ねることができます。
詳細はこちら↓

マレーシア農場ツアー[Happy Egg Hunting] 詳細案内
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