マハティールさん再来!政権交代でマレーシアが生まれ変わった日

2018年5月10日
マレーシアの歴史的瞬間です。
ついに野党が政権を握ることとなりました。
マレーシアが独立を果たしてから61年間、ずっと与党が政権を握っていたわけなので、今回はマレーシア初の政権交代となります。
首相がナジブさんからマハティールさんに変わります。

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選挙結果の概要

マレーシアで政権交代 マハティール元首相の野党連合が総選挙勝利
http://www.bbc.com/japanese/44063916

マレーシアで9日、連邦下院選が投開票され、マハティール・モハマド元首相(92)率いる野党連合・希望連盟(PH)が歴史的勝利を実現した。1957年の独立以来、初の政権交代が実現する。

首相を22年にわたり務めた後、政界を引退していたマハティール氏は、かつて弟子のような存在だったナジブ・ラザク首相(64)の対抗馬として出馬していた。ナジブ首相は、汚職と縁故主義の批判にさらされていた。

10日未明の選挙管理委員会発表によると、連邦下院(定数222)でマハティール氏率いるPHは過半数超えの115議席を獲得した。ラザク氏率いる与党連合・国民戦線(BN)の議席は今のところ、79議席に留まっている。マレーシアでは下院過半数の政党が与党となり、政権を樹立する。

マハティール氏は報道陣に、「我々は報復を求めているのではない。法の支配を復活させたいのだ」と話した。

元首相は、10日中にも宣誓就任式を開きたいと述べた。公選された世界最高齢の国家首脳となる。

選管発表の後、政府報道官は10日と11日を国全体の祝日にすると発表した。
情勢が次第に明らかになると、野党支持者が次々と通りに繰り出し、歴史的勝利を祝った。

前回の首相を務めたマハティールさんが再び首相に返り咲くわけなんですが、マハティールさん、なんと今92歳ですよ!
元気なおじいちゃん!!世界最高齢の首相とのことです。
聞いた話、選挙活動のためのハシゴが辛くて登れなかったそう(;ω;)
これを機にマレーシア全土で92歳にもやさしいインフラ設備整えてくれないかなw

ナジブさんの敗因は十中八九、過去の汚職事件が原因でしょう( ;´Д`)
マハティールさんも元々はこのBarisan National(BN:国民戦線)の1人でしたが、この汚職事件をきっかけに離脱しました。

BNと主要政党の統一マレー国民組織 (UMNO)は、1957年に英国から独立して以来、マレーシア政界で圧倒的な影響力を誇ってきたが、近年では支持率にかげりが出ている。


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2013年の総選挙では野党連合が躍進し、得票数では勝ったものの、政権を発足させられるほどの議席数には至らなかった。また、マレーシアでは犯罪とされる同性愛行為のかどでたびたび逮捕・告訴された野党指導者のアンワル・イブラヒム元副首相が、2015年に有罪となった。元副首相は、政敵による中傷工作だと主張している。

かつてBNの中心的存在でナジブ首相を指導していたマハティール氏は2016年に、BNを離脱した。その際には、「汚職を支える」と見られている政党に関わるのは「恥ずかしい」と発言していた。

ナジブ首相は、政府系投資ファンドから約7億ドルを着服していたなどの汚職疑惑に巻き込まれている。首相は疑いを全面否定し、マレーシア当局も首相の関与はないと認定している。

政府系ファンド「1MDB」については、複数の政府当局が捜査を進めている。ナジブ首相は、主な捜査幹部の解任によってマレーシア当局による捜査を阻止しようとしていると批判されてきた。

約7億ドルとありますが、これはUSD表記なので、
現時点の相場で日本円に換算すると約768億2000万円となります。なかなかの金額ですね(O_O)

選挙前

KLの街の様子

選挙が始まる1か月くらい前から徐々に街に政党の旗が立つようになってきました。
道端の街灯や歩道橋、至る所に政党の旗が掲げられていました。
KL市内はぱっと見、与党のBNの旗である濃い青の天秤が多く見かけられました。その次に多かったのが、今回勝利したPakatan Harapan(PH:パカタン・ハラパン:希望連盟)の水色と白と赤の目ん玉マークの旗、という印象でした。

SNSの様子

マレーシアの知人や友人はわりと自分の支持する政党を事前にFacebookでシェアしたりポストしたりしていた人が多かったように思います。
選挙日当日も、選挙に行ったことを示す、左人差し指にインクをつけた写真を投稿している人がたくさんいました。

こうやってSNSでオープンに自分の意見や支持する政党をシェアするのって、日本人にはほとんど見かけない光景だなと感じます。
私もあまり友達と政治の話はしたことありません。
日本は友達同士で政治の話をする若者が少ないんじゃないかと思います。

マレーシアではこうしたSNSでの国民の拡散力が今回の選挙にも大きく影響したような気がします。

実際Facebookではほとんどのマレーシアの友人・知人はPH(希望連盟:野党)を支持していました。

しかし不正投票や選挙管理委員会の買収など、ありとあらゆる不正が行き交っていたようなので、本当にPHが政権をとるかどうかはその時が来てみないとわからないようなところがありました。

選挙後

KLの街の様子

過去には選挙後に暴動がよく起こっていて死人も出ていることから、なるべく不要不急の外出は控えた方が良いと言われています。

私もなるべく外出は避けていますが、水を買うため選挙翌日にちょっとだけ外に出てみました。
街がとっても静かです。
まぁPHが公約で今日明日(10日11日)を祝日とすると言っていたからというのもありますが、それでも異様なまでに静かです。

他に気になったところは、BN(Barisan National:国民戦線:与党)の青い天秤の旗が倒されていたことです。
酷いものはゴミ箱に捨てられていました。
そこまでしなくても、とは思いますが(O_O)

あとは1人で大笑いして道路を横断していたおじいちゃんがいました。
選挙でPHが勝った喜びなのか、
それともブキッビンタンの普通の日常風景なのかw

SNSの様子

「マレーシアおめでとう」の言葉がFacebookで行き交っています。
嬉しさとなんとなく安堵したような雰囲気です。

Pakatan Harapan(PH:パカタン・ハラパン)の公約

マハティールさん率いるPakatan Harapan(PH)が勝利を収めたわけなんですが、今後マレーシアで何が起こるのでしょうか?
PHが掲げる100日以内に達成する10個の公約を紹介します。

GST廃止

マレーシアに住む方にとってはもうおなじみとなったGST(Goods and Services Tax:いわゆる消費税)6%が廃止されます。

燃料補助金の再導入

石油価格の安定のため、指定したものに燃料補助金を再導入します。
Harapanマニフェストによると、125cc以下のエンジンのバイクおよび1300cc以下のエンジンの自動車に適用されるとのことです。

FELDA入植者に課せられた不要な債務を帳消しにする

FELDAとは、農村部に移住した貧しい人々のための機関のようです。

連邦土地開発局(FELDA; Malay:Lembaga Kemajuan Tanah Persekutuan)は、農村部の貧困層の新しく開発された地域への移住や小規模農場の現金作物の整理を行うために設立されたマレーシア政府機関です。 1990年代以降、新たな移民は発生しておらず、多様な経済発展と事業活動に従事してきた。

引用元: https://en.m.wikipedia.org/wiki/Federal_Land_Development_Authority

主婦のための従業員公的資金(EPF)体系を導入する

KWSP、EPFご参考↓
http://www.kwsp.gov.my/portal/en/about-epf/overview-of-the-epf

月最低賃金を国全体で統一化

PHは賃金を統一化するだけでなく、最低賃金を上げると述べています。
2016年、マレーシア半島では最低賃金はRM1000(約27,780円)になりました。
しかしサバ州やサラワク州、そしてラブアンではRM920(約25,558円)となっています。

国家高等教育基金公社(PTPTN)からの借り手の負担を軽減

借り手が月RM4,000以下の収入だった場合、借り手は返済を延期することができるようになります。
また、PHは債務不履行者がパスポートの更新ができなくなり国から出られなくなるということが書かれたPTPTNのブラックリストポリシーを削除することを提案しています。

スキャンダル疑惑のある機関への審議会を設定する

PHはこの審議会を1Malaysia Development Berhad (1MDB), the Federal Land Development Authority (FELDA), Majlis Amanah Rakyat (MARA), そしてTabung Hajiに設置し、管理体制改革を行うとしています。

1MDBは先にも出てきましたが、ナジブ首相が約768億円を着服した元の政府機関ですね。FELDAも上のマニフェストに出てきた、農村部に移植した貧しい人々のための機関のこと。不要な債務を帳消しにするというよりかは不当な債務なのかもしれませんね。

サバ州とサラワク州の自主的な権利を回復

1963年のマレーシア合意(MA63)に基づき、サバ州とサラワク州の自主的な権利が回復されます。

健康ケア制度の導入

この制度を通じ、登録された民間医療機関の医療サービスを利用する際、RM500相当の金銭的援助がB40クラス(毎月RM3,900以下の収入のマレーシア家庭)に付与されます。

すべての巨大プロジェクトの見直し

PHは、外国から与えられたメガプロジェクトの詳細な調査を開始すると発表した。
中●資本の東海岸鉄道やクアンタンの港開発のことかな( ̄▽ ̄;)
ナジブさんはマレーシアを売国するのかと批判されるほど●国資本をいっぱい入れていましたからね(*_*)

まとめ

新しい政権になり、外国人労働者も第1期に400〜600万人も減らし、国民雇用を増やすとしています。
外国人にとって住みにくい環境になっていくのかが不安要素ですね(O_O)
果たして公約は実現されるのか。
今後のマハティールさんの動きに注目ですね。

参考
https://vulcanpost.com/639574/ge14-pakatan-harapan-manifesto-business/
http://says.com/my/news/10-janji-100-hari-pakatan-harapan-promises-for-their-first-100-days-if-they-win-ge14
http://www.kwsp.gov.my/portal/en/about-epf/overview-of-the-epf
https://m.malaysiakini.com/news/409200
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO3029841010052018EAF000/

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