新規就農者・小規模農家が農業にIT導入するための考え方
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新規就農者・小規模農家が農業にIT導入するための考え方

unsplash-logoFranck V.

こんにちは!
最近近所にあったペッパー君のいる回転寿司屋が潰れて
悲しみにくれていました、Chihiroです(´・ω・`)

今回は農業にITを導入する考え方の話です。

個人的な話なんですが。
最近、久しぶりに東京行く機会がありまして、
そのタイミングで前の会社の先輩と飲んできたんですね(*´∀`*)

私は大学こそは農学部でしたが、学部を卒業してから
IT企業にSEとして就職したんですね。

もちろん入社当時はITの知識なんてほぼ無かったわけです。
入社当初は4か月間、研修期間があって勉強の毎日でした。

けど、研修で学んだ知識は
現場で使うIT知識とはかなり別物でした。

研修時に学んだことが役立ったこともありましたが、
現場で必要な知識や技術は研修後の現場での教育期間として
「OJT」というのがあり、
1人の新人に1人トレーナーが付きました。

で、私のトレーナーさんって
すごいデキる人だったんですよ。

私はめちゃめちゃその人のお世話になったんですね。

配属当初はわからないことしかなくて、
先輩たちの会話の95%が外国語なんじゃないか
と思うほどでした。

自分で調べて、それでもわからないことは
トレーナーさんに聞いていました。

それが自分もだんだん知識が付いて、
2年半でトレーナーさんと
同じ資格を取れるくらいにまでなりました。

トレーナーさんとは結局3年間同じプロジェクトで、
一緒に仕事してきたんですが、
私が就農を決意し、会社を辞めるほぼ同時期に、
トレーナーさんも転職したんですね。

その辞める前の時期に、
会社の共通の知人とトレーナーさんと私の3人で
飲みに行く機会がありました。

その飲みの席でこんなシーンがありました。

トレーナーさんが私に、こう尋ねたんですよ。

「農業にITを導入するみたいなことがしたいんじゃないの?」

私はその時既に就農を心に決めていたので、

「いえ、農業一本で生きていきます!」
と返事をしたらしいんです。

「らしい」というのは、
私自身、今までずっとこの時の会話を
すっかり忘れていたんですねw
先日久しぶりに会った、当時一緒に飲んだ共通の知人の方が、
上の会話をした時のことをすごく覚えていると話してくれたんです。

当時の私とトレーナーさんの会話と、
2人の認識のズレが
妙に印象に残ってるんだよねー。
と。

そう言われて、
当時のことをじわじわ思い出してきました。

確かに就農のために脱サラした当初は、
農業のことだけを考えていて、
農業にITを導入していくというのは
ほぼ考えていなかったんですね。

でも、まったく考えていなかったわけではありません。
というのも、前の会社は農業にセンサーやシステムを入れて、
農業ICTを推し進めているプロジェクトも存在していたのです。

チャンスがあれば、
希望を出せば、
そのプロジェクトに入って、
SEをその会社で続けながら
農業に携わるという道もあったかもしれません。

しかし、その会社を辞めるということは、
そのプロジェクトに入って農業に貢献するという
キャリアパスを否定することでもあります。

当時の私はそのキャリアパスに
見切りをつけるためにも、
農業にITを導入するという考え方を
真っ向から否定したんですね。

でも今思うと、
あの時の会話でかなりトレーナーさんを
失望させたんじゃないかと思います。

だって、新入社員の頃から教えてきて、
知識も付いて仕事も任せられるようになった後輩が
IT全否定ですもんねw

しかし正直、
3年前の自分では、
自分が培ってきたSEとしての知識や技術を
どう農業に活用していけばいいのかというのが
まったくわかっていなかったと思います。

でも、今ならはっきりわかります。

自分のIT知識の生かし方も。
農業にIT導入する考え方も。

私は、ITはあくまで目的を達成させるための
ツールだと思っています。

最近は「スマートアグリ」という言葉も流行っていますが、
AIやセンサー、ドローンという響きの良い言葉に惑わされず、
目的を果たせることが一番大切だと思うんです。

例えばAIやセンサーを導入して、
農産物の大量生産、安定供給できるとしたら、
それは誰のためですか?

昨今話題になるAIやセンサーを使った
スマートアグリシステムは
大規模な農業生産者が
初期費用をかけて
大量生産、安定供給、作業効率化のために
導入するのが一般的です。

しかし、
人口が減少していて、食品ロスも多い
今の日本でそれは必要でしょうか?

農家も専業よりも兼業農家、
新規就農者や小規模農家が増えている今の日本で
数百万という初期コストをかけて使うべきツールが
はたして本当に必要なのか。

私はそれよりも、
ITはマーケティングに使うべきだと思います。

例えば。

こだわりのある農産物を
独自の販路で売っていきたい、

自分の子どものように大事な農産物を、
世の人に伝えていきたい、
美味しさを楽しんでもらいたい。

そういった思いのある
小規模農家や新規就農者、若い担い手が
自分たちの農産物を
欲しい人に届けるためのマーケティングの手段として、
莫大な初期費用をかけずとも、
レバレッジのかかるITの使い方を
広めていく必要があるんじゃないかと思うわけです。

実際、私もITをマーケティングに使っていますが、
それでいろいろなお客さんと繋がりができました。

例えばブログ内でも告知している
マレーシアの養鶏場へのツアーも、
最近では日本からツアーに
参加したいという方からの連絡も増えてきています。

本当にとてもありがたいことです。
ITをマーケティングに使っていなければ
こんなにご縁には恵まれなかったと思います。

話を戻して、、、
結局、ITをマーケティングに使うという考え方も、
実際私が3年前に会社を辞めて一歩踏み出していなかったら
まったく想像がつかなかったことです。
当時と比べたら、視野が格段に広くなりました。

そういう意味でも、やっぱり
挑戦していくって大事だなぁと思います。

けど、私もまだまだわからないことだらけで
いろんな人に心配かけたり迷惑かけたり
待たせたりしているので、

もっと知識つけて、
その分発信して、
ガンガン動いていこうと思っています。

マレーシアの農場を動かしていくのと並行して、
このブログでも、
低コストでITをマーケティングに使う方法を発信していきます。
ブログの更新は主にメルマガで行っていきますので、
メルマガ登録をぜひよろしくお願いします∠(`・ω・´)

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