IMO(土着微生物)の集め方・培養方法・畑への撒き方

今回は韓国式自然農法で言うところのIMO、土着菌・土着微生物と呼ばれる微生物の集め方、培養方法、畑への巻き方や使い方について見ていきまーす(*・ω・)ノ

集め方もお手軽で、コストもかからないのに実際土地に適用してみると、後に育てる植物の成長力が、何もしない土地よりも大幅にUPするようです。

IMO(Indigenous Microorganism)とは

韓国式自然農法ではIMO(土着微生物)の使用を推進しています。
IMOはその地に長く住み続けているため、とても効果的で農業するにもベストなのです。IMOは極端な天候状態であっても、別の地もしくは人工的な環境で人工的に生産された微生物よりもずっとよく生き残ることができるのです。
IMOを利用できるようになると、土地の状態をコントロールするのに最良の投入物となります。

日光の下にいる微生物は竹林のような日陰にいる微生物とは大きく異なります。
様々な種類の微生物を集めて多様性を生むためには、別の地からの微生物を培養した方がよいでしょう。
また、気候の異なる場所の微生物や別の種類の微生物を混ぜて培養するのも良いでしょう。

化学物質を使用しない農業では植物に餌を与えることはしません。
土を育て、その育った土がIMOを通じて植物を育てるのです。

農業において微生物の役割は主に2つあります。

  • 微生物は植物や動物の死骸や糞尿といった複雑な有機物を分解し、植物にとって吸収しやすい形の栄養素にします。
  • 微生物は、病気を抑えて健全な土壌環境に貢献する酵素や乳酸といった抗生物質のような構成物を作ることができます。

IMO-1の収集方法・IMO-2(+ブラウンシュガー)の作り方

IMOを培養するためのベストなものは蒸したお米です。
お米は好気性微生物を住み着かせるために、柔らかすぎても粘り強すぎてもいけません。残り物のご飯を使うと良いでしょう。また、IMOを培養するのにプラスチックの入れ物を使ってはいけません。入れ物には木材や竹材を使うのが良いでしょう。

IMOは様々な方法や場所、丘や山のようなところでも収集することができます。

材料

  • 木箱(自然の木材、竹材、杉材から作られたもの)
  • 硬く調理したご飯
    (好気性の微生物を集めるため湿り気があまりないもの)
  • 浸透性のある紙(ペーパータオル)
  • ゴム、ひも
  • コンテナ、箱、竹で作られた籠
  • 精製されていない砂糖もしくはブラウンシュガー
  • ガラス瓶、壺

作り方

1. 厚さ1cm程度の木材で作った縦30cm×横20cm×高さ10cmくらいの木箱を用意。

2. 木箱にご飯を入れる。ご飯の湿気が土にいるIMOを寄せ付ける。ご飯は7.5cm以内の高さに納め、ご飯を押し付けて入れないように空気を適度に含むようにする。空気が十分にないと、嫌気性のIMOが集まってくる。一般的には好気性のIMOの方が良い。

3. 木箱を白い紙(新聞紙はNG)で蓋をし、ゴムか紐で紙と木箱を結ぶ。紙は空気が出入りできるようにするため。

4. IMOのたくさんいる森や腐葉土の覆い土地に縦30cm×横20cm、深さ5cmの穴を掘り、ご飯を入れた木箱を埋め、落ち葉で木箱を覆う。

5. 動物から守るように箱やバスケットを木箱の上にかぶせる。

6. 覆った落ち葉から雨水が入り込むのを防ぐ。雨がたくさん降るようであれば、プラスチックのシートを使用する。20℃であれば、微生物が増えるのに5,6日かかる。気温が30-35℃以上であれば、2,3日で収集できる。

7. 3日後、IMOの住み着いたご飯を壺もしくはガラス瓶に移す。この収集したIMOをIMO-1と呼ぶ。

8. 精製されていないブラウンシュガーとIMO-1を1:1の割合で混ぜる。このIMO-1とブラウンシュガーを混ぜたものIMO-2と呼ぶ。 
※加工されていない砂糖のほうがより効果を発揮するため、精製された白砂糖は非推奨。ブラウンシュガーや天然の未精製の砂糖の方が良い。

9. 壺やガラス瓶の入れ物に紙で蓋をし、ゴムや紐で縛り、涼しいところに置きます。

このやり方では夏は3日、冬は5日かかります。
気候に応じて試してみましょう。
黒いカビがご飯に生えていたら、日数・時間が経ちすぎているという証拠です。

IMO-3(+米ぬか)の作り方

材料

  • 米ぬかもしくは米粉
  • 米わら
  • IMO-2(IMO-1とブラウンシュガーを混ぜたもの)
  • FPJ, FAA, OHN(水で1000倍に希釈した自然農法の投入物)

作り方

1. IMO-2を水で1000倍に希釈し、米ぬかもしくは米粉と混ぜる。この混合物の湿気レベルは65%-70%が目安。 (押すと固まり、振るとゆるくなる程度)

2. 水を加えている時に、FPJ, FAA, OHNといった自然農法で用いる希釈された投入物を使うとより良い結果が得られる。

3. 混ぜた後は、土の上に山にして置く。(コンクリートの上に置かないこと)

4. 米ぬかと混ぜた混合物の山の高さは30-40cm以内とする。

5. この小さな山を米わらで覆い、気温が50℃以上に上がらないようにするために2日に1回は米わらをひっくり返す。

6. IMOの白い胞子で表面が覆われるには通常5-7日かかるが、この早さは外気温による。気温の上昇が止まると、発酵が完了する。これがIMO-3と呼ばれるものである。

作る際のポイント

湿気レベルは米ぬかをボール状に作り、ねじってみるとわかります。
湿気レベルが65-70%であれば、そのボールは簡単に半分に割れます。しかし、湿度計を使う方が良いでしょう。

希釈したIMO-2を均等に混ぜた後は30-40cmの山を作り、水分が蒸発しないよう、直射日光を防いで影を作るために、わらもしくはわらの座敷、落ち葉で覆います。
アスペルギルス・オリゼー(麹菌)バチルス・サブティリス(枯草菌)などの米わらの中にいる有効な微生物にとって良い状態をつくるため、70%の陰と30%の光を当たるようにしましょう。
米わらで覆った土には重力をかけて所々抑えるようにしましょう。
わらは軽すぎるので、米ぬか混合物としっかり接する必要があります。わら座敷やわら袋を使うのがベストです。

IMOを大量に培養するためにはこの過程がもっとも重要です。
コンクリートの上ではなく土の地面の上で風通しの良いところで行う必要があります。
発酵が進むにつれ、米ぬか混合物の山の中の気温が上がっていきます。
気温が40-50℃くらいになったら、湿度を均一にするため混合物を均等にひっくり返します、
気温が40℃以下であると、その混合物は過度に湿気を持ってしまい、嫌気状態になります。
気温が70℃以上に上がると、たんぱく質が好熱性微生物によって分解され、栄養素が空気中に解放されてしまい、肥料としての効果が失われてしまいます。
それゆえ、気温をコントロールするために米ぬか混合物をひっくり返す必要があります。この過程には7日を要します。

IMO-3が完全に培養され切ったら、わらを20本ほど取り除くと、頂上に白いIMOのコロニーの塊ができているのが見えるようになります。発酵が始まるとIMOはアブシダ、アスペルギルス、ムコール(毛カビ)もしくはリゾプス(クモノスカビ)のようないい香りを放ち、発酵過程が完了するまで香りを放ち続けます。この時湿度は最初の65-70%から40%程度まで降下します。これがIMO-3と呼ばれるものです。

IMO-3の保存方法

IMO-3を通気性のある麻袋、わら袋もしくは布袋に入れ、直射日光の当たらない涼しい場所に保存しましょう。
まず、米わらもしくは落ち葉を袋の底に敷き、IMO-3を入れます。保存中は水分が蒸発してIMO-3は湿度20-30%程度に乾いてしまいます。それはつまりIMOが休眠気に突入することを意味します。入れ物を3層に積み上げ直射日光や雨に当たらないようにしましょう。この時、入れ物中の隙間から気流が発生するため、ひっくり返す必要はありません。

IMO-4(+土)の作り方

材料

  • IMO-3 10kg
  • 畑の土 5kg
  • 赤い細かい土 5kg (山の土、アリや白アリの山など)

作り方

1. IMO-3と土を1:1で混ぜる。土のうちの半分は植物を植える畑からのもの、もう半分は新しい土(山の中の土や赤くて細かい土など)を使用し、野生のIMOと畑のIMOを調和させる。

2. コンクリートの上ではなく土の地面の上で混ぜる。

3. 混ぜたもので20cm以内の高さの山を作る。

4. 2日間混合物を覆っておく。

5. 必要であればFPJ、FFJ、FAA、LABといった自然農法投入物(すべて水で1000倍に希釈したもの)を混ぜて湿度を65-70%程度になるようコントロールする。

IMOを土に棲みつかせ、最大限活用するために必要であれば海水を混ぜましょう。こうしてできたものが自然農法でIMO-4と呼ばれるものです。

IMO-4の保存方法

保管中に水分が蒸発してしまうことがあるので、IMO-4を使う前に自然農法投入物で養液を入れて湿度を65-70%に保ちましょう。

IMOの使い方

IMOの効果を発揮させるため、IMOは適切に使用しましょう。

  • IMOは継続的に使いましょう。IMOは土を肥沃かつ健康的にするために使い、毎年集め、準備する必要があります。継続的な結果を出すために
    IMOは土の中で維持される必要があるのです。

  • IMOの多様性を維持しましょう。微生物を集める際に選んではいけません。そのかわり、異なる環境からの微生物を集め、混ぜるようにしましょう。畑の四方からIMOを集めるのがおすすめです。また、山や山頂、谷や塹壕から集めることもできます。
  • タフな微生物を使いましょう。地域ごとに環境状態が異なるため、存在する微生物の種類はそれぞれ異なります、例えば、日光の当たる畑では、日陰の多い畑とはIMOが異なります。高度も微生物の種類に影響を及ぼします。”タフな微生物”をIMO混合物に含めるには、高い山や汚染されていない地域からの土を集めると良いでしょう。

まとめ

余談ですが、この前日本に帰国した時、兄貴に借りたもやしもんを読みまくっていました。
今回のIMOの作り方説明にも出てきたアスペルギルス・オリゼーが可愛く描かれていて、菌たちの働きを理解するのにうってつけですよ(*・ω・)ノ

参考
http://www.cgnfindia.com/imos.html