韓国式自然農法と栄養周期理論

韓国式自然農法パート3。
今回は韓国式自然農法でも重要視されている栄養周期理論と重要な栄養素について書いていきます(*・ω・)ノ

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栄養周期とは

多くの人は、栄養素が多ければ植物の成長もより良くなると考えます。
植物は与えられた肥料にではなく、栄養周期サイクルに従って成長するのです。
植物の目線に立ち、彼らの自然を理解しましょう。
彼らの満ちた可能性に気づくはずです。

植物にもつわりがある

人間のように、植物にも幼少期、児童期、少年期、青年期、壮年期、そして老年期があります。それぞれの段階で適切な栄養素が必要なのです。
また、植物は午後3時か4時にはお腹が空きます。植物に対し、適切な時間に適切な栄養素を与えることも大切です。

生長段階によって必要となる栄養素も異なる

自然農法では、植物の生長段階は正確に理解する必要があります。
植物的な成長、花器分化、結実、着色、成熟の段階に従って正しく診断し実践しましょう。

栄養生長期と生殖生長期

植物の一生は栄養生長期生殖生長期の2つの大きな段階に分けられます。
栄養生長期は体の形成から成熟までの段階です。
生殖生長期は花器分化から果実の熟成までの段階です。
栄養生長期から生殖生長期までは1度に行われるものではありません。植物が生殖成長の準備ができると、体内での炭水化物が増えます。栄養生長期から生殖生長期までの間の期間は交代期と呼ばれ、花器分化する段階であり、人間に例えるならつわりの段階です。
栄養生長は炭水化物を無機窒素から有機窒素に変える消費段階です。
生殖生長期は植物が炭水化物を無機窒素から消費せずに果実や他の器官の貯蔵庫にためておく時期です。

栄養周期理論を知ると、植物が何をどの程度必要とし、どういった環境が供給されるべきなのかといったことを理解することができます。

植物の内面の状態に着目すること

植物の内部の状態も開花、結実、発色、成熟、休眠といった生長段階によって変わっていきます。
その一方で外部環境にも注意しましょう。
今年の雨は来年を変えるかもしれません。土の肥沃度でさえもコンスタントに変わっていきます。
栄養循環は植物や動物により異なってきます。
正確に栄養周期を読み、順を追って診断することは自然農法の最も大きな秘訣とも言えます。
植物には栄養タイプの4つの段階があります。この情報はアメリカの科学者、Guross Gurevilleによってもたらされたものです。

Type1:多くの水分と窒素を持つ。炭水化物は最小限。植物は弱い栄養生長で花器分化しない。

Type2: 通常より多めの水と窒素を持つ。栄養生長が行われるのに十分な炭水化物があるが、花器分化が弱い。花はできるが結実しない。

Tpe3: 通常程度の水と窒素、通常より多めの炭水化物を持つ。花器分化が活発で結実も良い。

Type4: 少ない水と少ない窒素。栄養成長をせず、花もつけない。休眠段階に入る。

栄養生長期→交代期→生殖生長期→休眠期

栄養生長期

消費が活発であり、体を作ります。最初の葉5,6枚、新芽、幼苗、壮苗、成苗を指します。
人間のライフサイクルと比べてみると、発芽は誕生もしくは幼児のようなものです。苗木ができ、生長し、生長し終えるというのは幼児→児童→10代のようなものです。おおよそ1か月半ほどかかります。
必要な栄養素は多くの窒素、少なめのリン、少なめのカリ、少なめのカルシウムです。

交代期

花器分化し、栄養を保存し、貯蔵庫を発達させて花器が完成します。葉10〜11枚と葉15枚まで。これはさらに1か月半かかります。
この期間は青年期から壮年期にあたります。
必要な栄養素は少なめの窒素、多めのリン、中程度のカリ、中程度のカルシウムです。

生殖生長期

貯蔵庫に栄養を蓄積・凝縮させ、成熟し、胚を作り、生長、成熟させ、来年の種を生み出します。
これにはおおよそ2か月かかります。
この期間は老年期、そして故郷に帰るようなものです。
必要な栄養素は少なめの窒素、中程度のリン、中程度のカリ、多めのカルシウムです。

自然農法で必要とされる肥料の5つの要素

慣習的な肥料には主に窒素、リン、カリの3つの要素が含まれており、自然農法ではもう2つの要素があります。それはカルシウムと海水です。これらは高収量に貢献し、質を良くします。

カルシウム

カルシウムは生長の後の段階で適用します。
天候が良くない時もしくは作物が成長しすぎた時に有効です。
果実と実の成る野菜にカルシウムがないと色が悪くなり、成熟せず、実が甘くならず、果肉が柔らかくなり、香りがしなかったりします。
葉物野菜の場合は頭の部分が折れてしまい、根物野菜の根はスポンジのようになり、体が固くなります。
また、糖分が不足すると色が悪くなり、方向感覚がなくなり、病気や害虫が発生します。
カルシウムは着色期間の早い段階から蓄積された栄養素を果実や種子といった最後の貯蔵器に移動させることもします。

窒素は必要最小限でよい

自然農法では、植物自身が強い光合成機能を発達させるように必要最小限の窒素を供給します。
健康的な植物に育てるために、早く作用する窒素は元肥として生長段階で使われるべきではありません。
栄養生長期の初期および中期段階では微生物によって生み出された多量の窒素を与えるべきです。(IMO4と土壌処理溶液を播種・定植の1〜2週間前に筋状に撒きます。)
リン酸およびカリは同量で1回もしくは2回与えると良いでしょう。
交代期の初期段階で花器形成が起こる時、リン酸を使用します。
生殖生長期の着色、成熟段階では、カリとカルシウムを使用します。
これは栄養周期の本質的な部分です。生産者は植物や家畜の状態に応じて栄養の割合を管理すると良いでしょう。

まとめ

よく「相手の立場に立って考えてみろ」と言いますが、
農業においては相手とは人間に限らず「植物の立場に立って考えてみる」ことが大切なんですね(*・ω・)ノ

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